「Naked Gut – 実話 – IBD(=Inflammatory Bowel Disease、炎症性腸疾患の事。原因不明の慢性ないし再発性の腸炎のうち、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2つの疾患を指す。)との闘いと生存」という本から 今日、私は人生を謳歌しています。元気に生きて、生活を送れている事が嬉しいです。 2004年1月、34歳の時に私は人生が終わったと思いました。しかし、多くの困難に打ち勝ち、2024年6月の今日、奇跡的に私はまだ生きています。そこで、私の本「THE NAKED GUT – TRUE STORY (裸の腸 – 真実の物語)」のハイライトをまとめて投稿します。この本は、2004年から2018年にかけての重度のクローン病(IBDの一種で、主に小腸や大腸などの粘膜に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる慢性の病気。)との厳しい闘いと生存の物語です。また、「重要な免責事項」もお読みください。 個人的な旅と回復:逆境を乗り越える力を見つける ー闘いと転機 2003年、私はクローン病の命を脅かす段階に直面し、深刻な体重減少と複数回の手術を経験しました。私は一週間で二度の大手術を受け、小腸の大部分を切除しました。多くの挫折を経験しつつ、一週間で命を二度救ってくれた医療チームに感謝しました。この期間は激しい痛みと挫折、そして治癒の方法を見つけるための強い決意に満ちていました。私には命を懸けて闘う以外に選択肢はありませんでした。 本からの引用:「2004年、私の人生は底を打ち、体重は100ポンド(45 kg)以下でした。短期間で40ポンド(20 kg)以上体重が減少しました。回復には約2年かかりました。」 他に選択肢はなかった。 私の状態の深刻さは、コースを変更する以外の選択肢を残しませんでした。伝統的な治療法は効果がなく、私は病状を良くしたいなら代替方法を探る必要があると悟りました。 健康に焦点を当てたライフスタイルの変化: 回復の為には、大きなライフスタイルの変化が不可欠でした。これには食生活の見直し、ストレス管理技術、自然療法やサプリメントの使用が含まれました。諦めたくなる瞬間もありましたが、家族、特に妻、母、友人の支えが私を支え続けました。内なる声が「諦めるな!」と叫び続けました。 食事と栄養: 私の食事を特定炭水化物制限食(特定炭水化物ダイエット=SCD™。食事療法のひとつで腸の病気に対してよく用いられる。)へ変更する事が重要でした。ケフィア(発酵した乳飲料)やザワークラウト(ドイツでいうキャベツの漬物、塩漬け)のような発酵食品とオメガ3脂肪酸が腸の健康を回復するのに役立ちました。 カルプロテスト(糞便カルプロテクチン検査。便に含まれるカルプロテクチンを測定する。)の成功: IgG抗体アレルギー検査を通じて食物アレルゲンを特定し除去することで、カルプロテクチン(白血球の1種である好中球に含まれるタンパク質) の数値を1700から130に減少させ※、炎症を大幅に軽減することが出来ました。 ※便に少量のカルプロテクチンが含まれるのが正常であり、高値の場合は腸が何らかの炎症を起こしているため便中に大量のカルプロテクチンが排出されてしまう。 ライフスタイルの変化: 炎症性アレルゲンを除去したスムージーを飲むこと、自分の食物アレルギーを理解すること、そしてクローン病の症状を引き起こす食品や化学物質を避けることが、私の状態を改善する鍵でした。 精神的および感情的な強さ: ポジティブシンキングとそれを可視化して用いる技術が重要でした。そして健康な自分を想像する事で治療に対するモチベーションを維持しました。 現在のライフスタイル: 現在、私はSCD™、パレオダイエット(旧石器時代のダイエットを現代風にアレンジしたもので、当時は入手が困難だった穀物や加工食品を避けるグルテンフリーのダイエットがベース)、菜食主義、地中海式ダイエット(ギリシャや南イタリアの食習慣をベースにしたダイエットで、腸に良いとされる新鮮な果物、野菜、豆類、魚、食物繊維の摂取を推奨)を組み合わせて、健康的なライフスタイルを送っています。 この闘病と回復の記録が誰かのインスピレーションになるのであれば、それは私の使命は完遂されたと同義であり、とても嬉しく思います。 重要な免責事項: クローン病のような深刻な状態では、必ず医師のアドバイスを求めてください。この本は診断、処方、または医療の代替を意図したものではありません。2004年当時の私に有効な薬はありませんでした。今日、20年後の2024年には、Stelara®のような期待できる生物学的薬があります。 本全体を読みたいですか? 世界中の Amazon で見つけることができます。残念ながら英語版のみです。出版や翻訳に興味がある場合は、お気軽にご連絡ください (nakedgut@gmail.com) […]